温室効果ガス排出量の削減に向けて、家庭におけるCO2排出量の削減が大きな課題となっています。その対策の1つとして、エネルギー消費量が多い調理や給湯において、「IHクッキングヒーター」や「エコキュート(自然冷媒(CO2)ヒートポンプ給湯機)」といったエネルギー消費効率が高い設備機器への取替えが考えられます。
しかし、既存のマンションにおいて、これらの機器に取り替えるためには、200Vの専用配線や給水・給湯配管などの修繕工事と、その工事や機器の設置に関して管理組合の承認手続きが必要となります。 ついては、本書では、「IHクッキングヒーター」や「エコキュート」への取替えに関する次の事項を解説しています。
①修繕工事のポイントと取替え事例など
②修繕工事に関する管理組合の承認手続きを定めた細則(例)や制定手続きなど
③共用幹線設備の取替えの事例と手続きなど
<目次>
- マンションの省エネに向けた電気設備のリニューアル
- IHクッキングヒーターに取り替えるには
- エコキュートに取り替えるには
- 共用幹線設備を改修するには
- 管理組合の修繕工事等の承認手続き
(1)管理組合の承認手続き
(2)IHクッキングヒーターへの取替えに伴う管理組合の承認手続き
(3)エコキュートへの取替えに伴う管理組合の承認手続き
(4)共用幹線設備の改修工事の手続き
(5)管理規約の変更と細則の制定の手続き
(6)管理組合の承認手続きに関する細則等の例
「IHクッキングヒーター」や「エコキュート」への取替えに伴う修繕工事は、他の住戸や建物の躯体などの共用部分に影響を及ぼすことも考えられますので、修繕工事に伴うトラブルを防ぐために、事前に管理組合の承認が必要となります。
管理組合の承認手続きに関する細則等の例
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